放送番組審議会

3月(第76回)

概要

 岩手朝日テレビの第76回番組審議会が平成16年3月25日(木)、盛岡市盛岡駅西通の岩手朝日テレビ会議室で開かれた。

合評番組は「一関一高 春のセンバツ出場 待ってろ!甲子園」。

  • 生徒に焦点を当てたことで親近感が持てた。進学校で硬いイメージの一関一高が、普通の子供たちだった。そこを取り上げたのは評価したい。
  • 伝統校だけに切磋琢磨といった一高魂や、21世紀枠に選ばれた理由などもっと掘り下げて欲しかった。生徒のはしゃぎ過ぎだけが目立ったのが残念だ。
  • 一関市民の声、OBの声、頼れるエースなど個別をみるとよく、画面の切り替えも早かった。ただ、もう少し奥行きがあってよかった。
  • 甲子園出場が決定したことで取材が集中すると思うが、こんな中で選手ひとりひとりに時間を割いてポーズさせることがいいのか。取材する側が考えることも必要ではないか。
  • 「一関一高フィーバー」のように、なぜこれほど熱中するのか。番組づくりにはこうした視点も必要ではないか。

という意見が出た。

出席委員は、増子 義孝委員長、笠川 さゆり委員、大坊 忠委員、松本 直子委員、宮野 裕子委員、村田 久委員の6名、欠席委員は、小川口 柳太郎委員、石井 三郎委員、高橋 真裕委員、松尾 正弘委員の4名。

議事録

1.開催日時 平成 16年 3月 25日(木)午前11時~

2.開催場所 岩手朝日テレビ本社 3階会議室

3.委員の出席

委員総数 10名

出席委員数 6名

委員長 増子 義孝

委員 笠川 さゆり

委員 大坊 忠

委員 松本 直子

委員 宮野 裕子

委員 村田 久

欠席委員数 4名

委員 石井 三郎

委員 小川口 柳太郎

委員 高橋 真裕

委員 松尾 正弘

会社側出席者名

代表取締役社長 川崎 道生

常務取締役総務局長 伊東 正義

技術局長 佐々木 正樹

報道制作局次長 浅田 英利

業務局長 辻 一成

番組審議会事務局長 小倉 潔

4.議題

(1)4月の改編・単発番組について

(2)番組合評

「一関一高 春のセンバツ出場 待ってろ!甲子園」

平成16年3月20日(日)放送分について

(3)次回の審議会

開 催 日:平成16年4月22日(木)

合評課題:「報道ステーション」第一回

平成16年4月5日(月)放送

(4)その他

5.概要

○ 生徒に焦点を当てたことで親近感が持てた。進学校で硬いイメージの一関一高が、普通の子供たちだった。そこを取り上げたのは評価したい。

○ 伝統校だけに切磋琢磨といった一高魂や、21世紀枠に選ばれた理由などもっと掘り下げて欲しかった。生徒のはしゃぎ過ぎだけが目立ったのが残念だ。

○ 一関市民の声、OBの声、頼れるエースなど個別をみるとよく、画面の切り替えも早かった。ただ、もう少し奥行きがあってよかった。

○ 甲子園出場が決定したことで取材が集中すると思うが、こんな中で選手ひとりひとりに時間を割いてポーズさせることがいいのか。取材する側が考えることも必要ではないか。

○ 「一関一高フィーバー」のように、なぜこれほど熱中するのか。番組づくりにはこうした視点も必要ではないか。

6.議事の内容

辻業務局長

 第76回放送番組審議会を始めます。まず始めに3月1日付けで番組審議会事務局長の交替がございましたのでご報告いたします。私に替わりまして小倉が事務局長を務めることになりました。

小倉事務局長

 小倉でございます。この審議会をますます実のあるものにしていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

川崎社長

 平成15年度の業績について少々ご報告申し上げます。2月末日現在のIATの営業収益は対前年比103%、若干ですが前年を上回っております。また営業費用は対前年比90%台で収まりそうです。これは社員のコスト意識は勿論のこと、放送設備の減価償却がほぼ終了したことも大きく寄与しております。また今期で累損も解消できる見通しです。すぐにデジタルが控えておりますのでまた膨大な経費が発生しますが、心新たにしてデジタルの時代に向かって行けるのかなと考えております。

 併せまして、IATの足腰強化の一環として中途採用を実施しまして、営業職に2~3名、報道制作に3~4名を4月に採用し、IATの新たな展開に備えております。

増子委員長

 それでは番組編成についてお願いします。

辻業務局長

 4月改編のプレゼンテーション用のビデオがテレビ朝日から届いておりますのでご覧下さい。

(ビデオ視聴)

増子委員長

 「銭形平次」が編成されるので、紫波町はかなり盛り上がっていますよ。

辻業務局長

 原作者の野村胡堂が紫波町出身、主演の村上弘明さんが陸前高田市出身ですので、我々もとても期待しております。

 簡単にお配りした資料をご説明いたします。18年間放送して参りました久米宏さんの「ニュースステーション」は3月26日で終了し、期末期首編成を挟みまして4月5日から古舘伊知郎さんのMCで「報道ステーション」がスタートします。特に「報道ステーション」の初回放送は次回の合評番組ですのでよろしくお願いいたします。

 4月4日の正午からは「日曜のマゼラン」がスタートします。3月まで土曜の正午から放送しておりました東北6県の共同制作番組「TVイーハトーブ」の後番組です。東北6県と新潟の7局同時ネットの共同制作・共同セールス番組です。7週間に1度、IATから中継を入れることで共同制作に参加いたします。

 3月1週・2週の平均視聴率につきましては全日7.1%と苦戦しております。プライム視聴率で1桁番組が多く、特に20時台のベルトが金曜・日曜を除いては1桁番組ばかりで非常に苦戦しています。今回の改編で20時台の強化を図っております。

増子委員長

 それでは番組合評に入りましょう。

笠川委員

 一関一高がセンバツに出場が決定した日に、他局で一関一高からの中継を見て、その時の生徒の騒ぎ様が凄かったので良くないイメージを持ってしまいました。そして3月21日にIBCのセンバツ出場特番をたまたま見て、その後にビデオ録画してあったこの合評番組を見ました。

 IBCの番組はOBの熱い思いや応援団の心意気、選手の伝統校を背負う思いなどが伝わってくる仕上げになっていましたが、IATの番組は、いじり過ぎたのではないか、という思いがしました。「待ってろ!甲子園」という一言から、選手の素顔に迫ろうとしているのはよく分かります。選手の友達向けには良い番組でしょうが親やOBが見たら、ちょっとおちゃらけているのではという感じを受けたと思います。今時の子ども達だから……というのはよく分かりますが、伝統を背負って甲子園に出場するのですから、もう少し重みがあって良かった。

 木村投手についての部分は良く、彼の苦しみや前向きな考え方がよく伝わってきました。指導者の狩原さんの時代の入場行進曲が「セントルイス ブルース」というジャズだったというのも、よく調べました。ですが、狩原さんが喋っている時のBGMとナレーションの音声が大き過ぎでした。

 もっと隠れたエピソード、例えば和太鼓から洋太鼓で応援するようになったいきさつや、野球を知らない私にとってはそもそも21世紀枠とは何か、といった点にも触れて欲しかった。

大坊委員

 昨日の試合で一関一高は負けてしまいましたが、よく頑張ったと思います。ビデオ録画をして何度か番組を見ましたが、画面の切り替えが早く、BGMの音も大きく曲のテンポも早いので、あっという間に30分が過ぎてしまいました。もう少し番組に奥行きがあれば良かったと思います。サブタイトルとして、一関市民の声、OBの思い、頼れるエース、宿舎の夫婦、バンカラ……とありました。個々を取り上げると非常に良いのですが、やや入れ込みすぎの感は否めないと思います。それなのに不思議なことに小野寺監督のコメントが無い点が気になりました。

 余談ですが、宿舎のご主人は、元プロ野球パリーグの選手でした。一関一高の選手はそのことを知っているのでしょうか。だいぶお年を召されたように画面では拝見しましたが、なかなかの人物です。ですから、こういった点でももう少し中味の濃い番組であって欲しかったと思います。

宮野委員

 他局の特番も見ました。どの番組も特徴がありますが、結論から言いますとIATの特集、あれはあれで良かったのではないかなと思います。他局は伝統、OBの思いなどと取り上げていましたが、IATの番組は、生徒に焦点を当てた点で親近感が持てた。と言いますのは、あれほど番組でニコニコしていた選手たちがあれほどに緊張する甲子園の凄さが、昨日の試合から伝わってきまして。そんな気持ちで見ることができたのはこの番組のお陰かなと思います。

 内容に関しては、生徒に焦点を当てたのは良かったのですが、もう少し周りの場面にも気を遣って欲しかったなと思います。「私立には負けないぞ」という生徒たちの言葉が印象に残ったのですが、公立の生徒たちは設備や練習時間に限りがあるので、私立には負けないという思いで甲子園に臨んだことを、もう少し出して欲しかった。他局の特番では冬にビニールハウスで練習しても、甲子園に行けるんだぞという思いが伝わってくる場面がありました。IATの特番はあまりにも生徒たちに、人物に焦点を当てたので周りが見えなくなった部分があった気がします。昨日の試合後にもこの番組を見たのですが、もう少し一関一高が置かれた立場が番組に出ても良かったかなと、強く思いました。

 ただこの番組で、一関一高のイメージが変わりました。進学校の硬いイメージがあったのですが、本当に普通の子どもたちで……。そこを取り上げた点は評価したい。

松本委員

 「待ってろ!甲子園」というタイトルは非常にインパクトがあって、意気込みも感じられてとても良いタイトルです。私はIATよりも早い時間帯に放送されたMITの特番をビデオ録画して、先にIATの番組から見ました。先に見た番組のほうが好印象になると思ったからです。結果としては、残念な結果に終わりました。

 何が悔しかったかと言うと、一関一高が戦時中に野球道具一式を隠したエピソードは、以前に、委員でいらっしゃった及川先生がこちらの審議会でお話しされたことがあるんです。それをMITが取り上げていました。IATが取り上げないでどうするんだという思いで見ておりました。これは事情に詳しい人でなければ分からないエピソードでしょうが、及川先生がこの審議会でお話しされたことがあっただけに、勿体なかった。

 生徒にスポットを当てるやり方は、同年代の子を持つ親の立場としては、微笑ましくて、あれはあれで良かった。しかしどうでしょうか。甲子園出場が決定したことで取材が集中しますので、選手たちは負担に思ったり、練習の邪魔になったりしないものなのか、と疑問に思いました。特にIATのように選手一人一人に「待ってろ!甲子園」とポーズをさせることです。見て楽しくはありますが、時間を割いてあれをやらせるのは……そして初戦で負けてしまいましたから、子どもたちが可哀想であったり惨めに見えてしまったりしました。私は宮野さんとは逆に、気の毒な思いをして見ておりました。甲子園出場が決まるのは嬉しいことで、滅多にないことだというのは分かりますが、それをどう取り上げるか。少ない練習時間をやりくりしている中、何局も取材に行くでしょうから、選手たちに時間を何に使わせてあげるべきか、その辺を取材をする大人の側が考えることも必要ではないでしょうか。一過性のお祭りで終わらせてしまった気がしました。

村田委員

 一関一高出身としては、最後に合評するのはつらいのですが。やはり生徒が出過ぎているというか。これはお祝い番組だと思えばそれで良いのですが。卒業生の私としては、伝統校の良さ、切磋琢磨、不屈不撓、といった一高魂やバンカラの伝統などをもっと取り上げて欲しかった。また何故、21世紀枠で選ばれたのかという点をもっと掘り下げるべきだった。そこが全く見えずに生徒のはしゃぎ過ぎだけが目立ってしまった。それが残念でなりません。冬場にビニールハウスで練習するといった様子をもっと見せるべきで、静岡や高知まで行って「暖かいね」などと言いながら練習する風景、そういうとらえ方をするテレビ局側の意識はまずかった。

 またOBや生徒たちを支えている人たちが大勢いるわけだから、もっとその辺を取り上げて欲しかった。宮野さんがおっしゃるように、一関一高の生徒はおちゃらけていて、明かる過ぎるなという印象だけが残ってしまった。宮野さんは印象が変わったとおっしゃっていましたが、私としては印象が変わるような作りでは困るんです。一関一高の生徒たちは文武両道で、勉強をしている中で野球もやっているんだと。他校と比べると体も非常に華奢で半分以下の体力でしょうね。そういった中で21世紀枠で選ばれた、それは何故なのかということが番組から伝わってこない。

 応援団が頑張っている風景とか、雪の中で練習している風景は、それはそれで辛いなと思いながら見ました。ある面では「待ってろ!甲子園」というタイトル通りに上手く作ったなと思いますが、もっと掘り下げてバンカラ、それから伝統を出せば、21世紀枠とは何かが視聴者にもよく伝わったと思います。

 私の同級生も今回のセンバツの関連番組は見ておりまして、この番組はそれほど悪い評判は無いのですが、時代の流れ、時代の違いと言いますか。我々の時代と今の一関一高生を比較すると、これだけの差があるのかと感じました。結局、こういうとらえ方しか出来ないのではないか。逆にそれが今の高校生のスタイルだという面も出ましたから、あれはあれで良いのではないかという声もありました。いずれにせよ、他社の番組と比較すると、少しはしゃぎ過ぎだったかなという気がします。

増子委員長

 ありがとうございました。僕はこれを合評番組に選んだと聞いたときに困ったなと思いました。これは一関一高が甲子園に出場しなければ制作しなかったご祝儀番組で、ご祝儀番組でない作りをするためには相当の努力が必要だから、この程度の作りでいいかなとも思いました。これを面白く作れるのかと考えてみると、作れなくもないが30分番組で制約要因も多い。むしろ通常の番組よりも力を入れないと難しいことだろう。やや掘り下げが足りないという意見も多く出ましたが私もそう思いました。

 こういったことを考えておりました。ひとつは21世紀枠とは一体何か。高校野球は21世紀枠を設けなくては、普通の高校は出場できないものになってしまったんです。僕が新聞社で野球担当をしていた頃から、野球学校以外は甲子園に行けないのはおかしい、そんな(高校)野球なら潰していいんじゃないかという意見は沢山あったんです。僕は一関一高出身じゃないから、出場しても一回戦で負けて当たり前と思って試合を見ていました。勝てたら一種の奇跡で、そんなことは皆分かってるんです。それにも関わらず、実際にあれだけの人が甲子園に行って夢中で応援する、それが高校野球を潰してはいかんなと思う、非常に有力な要素の一つなんです。

 作り方の一つとしては、どうしてこれほど熱中するのかに焦点を当てた作り。つまり人間はどこかに帰属することを確かめながら生きていきたいという本能があると思うんです。例えばサッカーで日本代表が出場すると日本が一つになって夢中になって燃えて応援する。つまり、現代の地域社会がバラバラで一つになる機会が滅多に無いから、こういったことで自分の帰属するところを確かめている。これは掘り下げが足りないという点に繋がるのですが、作り手は表に出なくても、そういった視点をどこかに置きながら、一つの現象として「一関一高フィーバー」を見る。テレビにはそういう視点が必要ではないかという気がします。なかなか難しいし、難しいからこそ力を入れないといかんのではないか。

村田委員

 増子さんがおっしゃるように不思議なものですね。普段そんなことを言わないような友人が寄付しなきゃ駄目だとか言いますし。

増子委員長

 ですから高校野球がそういうものになってしまっているんです。

 勉強しながら頑張っている公立高校が出場することに皆が熱中する。もう高校野球はフェアではなくなっている感がある。

川崎社長

 そこはもう皆が分かっているのではないでしょうか。そうであるだけに、こういった伝統校が出場することに皆が熱中するということではないでしょうか。

 プロデューサーの浅田はその点で厳しく反省すべきです。

 人間を描くというところが出来ていないんです。

 村田委員が相当抑制しておっしゃって頂きましたが、生徒だけが見る学校放送向けなんです。つまり、人間を描くとは何かと言うと、歴史であったり地域でなくてはいけない。そこがストーンと落ちているんです。学内放送向けなんです。内輪の番組作りなんですよ。そこは浅田プロデューサーが担当ディレクターと制作途中で相当に話し合わなくてはいけないんです。ノリだけで番組を作ってしまったという典型です。どこかにジャーナリスティックな魂を持って番組作りをしなくては、皆さん相当抑制しておっしゃっているようなところの数分の一にも応えきれない結果になるのではないでしょうか。自分自身の日頃の仕事の基本の部分です。もっと厳しい意見を頂いたほうが良かったと思います。私もこれを機にコミットしていこうと思います。

宮野委員

 ですが、高校生の今様の姿は出ていましたよ。

川崎社長

 だからそれだけなんです。それを全編やってしまったんです。

宮野委員

 それはそれでいいんですよ。それ向けだと思えば。

松本委員

 2通り作れたと思います。今回のようなものと、旧制中学時代のものと。旧制中学の盛岡一高とか花巻一高出身の人たちも同じ思いで熱く見ているわけですよね。過去の出場校や、出るに出られないフェアじゃなくなってしまった高校野球にスポットを当てて、もう一本硬めの番組を作るといいのかも知れませんね。逆にその点はどの局もやりませんでしたから。そういう作り方も今回は絶対にいけた気がします。

増子委員長

 ただもう一つ言えるのは、村田委員の時代に比べると子どもたちが全く違うものになってしまっているということです。

村田委員

 そうですね。今回の合評は非常にやり辛かったです。番組の最後に生徒たちのNGシーンのようなものが流れたけど、あんなのは必要ないですね。高校生が見ればいいのかも知れない、可愛いと言えば可愛いし、一関一高関係者は良いかも知れないけど、一般の人たちが見たら全然面白くないと思うんです。

増子委員長

 ええ、その通りです。

村田委員

 一関一高って何だろうということを見せるのであれば、21世紀枠の点ですね。勉学に励んで野球の練習にあまり時間取れないのなら、そこを見せていいんですよ。それでも選ばれるんだというところを見せていいんです。

 今回の合評は本当に辛くて。難しいですね合評するのは。

川崎社長

 今日は本当に良いご指摘を頂きましたので、これを是非、現場に活かすようにやって行きます。

増子委員長

 随分言いたい放題言ってしまいましたが、浅田さんから一言お願いしたいのですが。

浅田報道制作局次長

 本日は貴重なご意見ありがとうございます。

 基本的に「待ってろ!甲子園」というタイトルに「待ってろ!私立」という意味合いを出したつもりです。

 ディレクターはスポーツ取材に力を入れております三橋アナです。北上出身で高校野球もテーマにしている漫画家の三田紀房さんにタイトルのイラストをお願いしました。

 この番組は、三橋ディレクターが木村投手の進化の秘密をポイントにしたいと言うので、30分枠ではしんどいだろうなということで、もう少し番組の脇を締めるように指示しました。

 それから21世紀枠に選ばれた時点で、一関一高の文武両道といった点は県民に広く認識されているであろうということで、あえてこだわりませんでした。これが全国放送であればきちんと伝えるべき事柄であったと私も思います。

 そして選手のコメントを18名全員出してテンポ良く使いなさいと指示しました。

 ですから、深く掘り下げていないというご指摘は、その通りです。ですが、選手の顔は全員出してやりたいという三橋の優しさがありまして、それが番組でどう映ったかという点は、皆さんから頂戴した非常に厳しいご意見の通りであると反省しております。ただ「セントルイス ブルース」といったところは僕も知りませんでして、よく集めたなと思います。そういった点で、三橋も進化したなと僕は評価しております。本日は貴重なご意見ありがとうございます。

川崎社長

 浅田は浅田なりの考えで話しましたが、高校野球、特に夏の高校野球は大事なソフトですので、大事にしていくという意味で、私も現場と話し合いをしております。本日は良いご意見を沢山頂戴できたので、参考にさせて頂きたいと思います。

増子委員長

 ありがとうございました。それでは次回の開催についてお願いします。

辻業務局長

 次回は4月22日(木)です。

 合評番組は先ほど申し上げましたとおり、「報道ステーション」の4月5日の初回放送分をお願い致します。

 それからご報告ですが、小川口委員がJA全農いわての退職に伴いまして今回を持って委員を退任されます。本日は別件でどうしても出席できないので、委員の皆様にはくれぐれもよろしくお伝え下さいとのことでした。また後任としまして、JA全農いわての小田島さんをご推薦頂きました。

 また第8期は変則ではございますが、今回で終了です。来月から第9期とさせていただきますので、引き続きよろしくお願い致します。

増子委員長

 それでは本日の審議会を終了いたします。ありがとうございました。

7.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置

 特になし

8.審議機関の答申または意見の概要の公表

 3/28付 朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。

 系列各局に議事録を送付。

 本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。

 インターネットホームページに掲載。

9.その他の参考事項

 特になし

10.配布資料

◎ 4月度単発番組編成予定表

◎ 4~6月タイムテーブル

◎ 3月度視聴率