10月(第42回)
概要
11月の単発番組編成について説明、引き続き二番組について審議した。
新番組の「タイムショック21」は「視聴者参加型の知的エンターテーメントで、スリルがあって面白い。良質な番組に育って欲しい。」「進行役の若手2人の役割が軽く散漫な感じで、鹿賀丈史の役割が弱い。かつての『タイムショック』にあった緊張感に欠けている。」、 「IATスーパーJチャンネル」は、「メニューが盛沢山で忙しい感じがする。コーナー“記者の目”では山田町の介護保険の問題を採り上げていて、報道する側の視点が明確に示されていて評価出来る。」などの意見が出された。
出席委員は、増子 義孝 委員長、照井 章夫 副委員長、植本 花子 委員、荻野 洋 委員、及川 和男 委員、斎藤 五郎 委員、松本 直子 委員、宮野 裕子 委員の8名。
欠席委員は、松尾 正弘 委員、山川 清 委員の2名。
議事録
1. 平成12年10月25日(木)午前11時~
2. 岩手朝日テレビ会議室
3. 委員の出席 委員総数 10名
出席委員数 8名
欠席委員数 2名
出席委員の氏名
増子 義孝 委員長 照井 章夫 副委員長
植本 花子 委員 荻野 洋 委員 及川 和男 委員
斎藤 五郎 委員 松本 直子 委員 宮野 裕子 委員
欠席委員の氏名
松尾 正弘 委員 山川 清 委員
岩手朝日テレビ側出席者
蓮見 社長 桑折 専務 村上常務
河邊 業務局長 佐々木営業局長 横舘報道制作局長
菊地 技術局長 升谷 事務局長
4.議事
(1)11月の番組編成について
(2)番組合評
「IATスーパーJチャンネル」
「タイムショック21」について
(3)次回の開催日時および議題について
5. 議事の概要
11月の単発番組編成について説明、引き続き二番組について審議した。
新番組の「タイムショック21」は「視聴者参加型の知的エンターテーメントで、スリルがあって面白い。良質な番組に育って欲しい。」「進行役の若手2人の役割が軽く散漫な感じで、鹿賀丈史の役割が弱い。かつての『タイムショック』にあった緊張感に欠けている。」、
「IATスーパーJチャンネル」は、「メニューが盛沢山で忙しい感じがする。コーナー“記者の目”では山田町の介護保険の問題を採り上げていて、報道する側の視点が明確に示されていて評価出来る。」などの意見が出された。
6. 議事の内容
升谷事務局長
第42回番組審議会を開催いたします。議事に入ります前に蓮見社長よりご挨拶申し上げます。
蓮見社長
おはようございます。本日はお忙しいところお集まり頂きまして有難うございます。10月に入りテレビ朝日系列は、先月も申し上げましたように、エンターテイメント系番組の強化に重点を置いた改編を行いました。今日の合評番組でもあります「タイムショック21」を一番の目玉番組としておりましたが、裏番組に視聴率30%を越す日本シリーズがありましたので、東京地区や大阪地区の視聴率は残念ながら思ったほど上がりませんでした。しかし、他の番組におきましても狙い通りの番組作りは出来ておりますので、徐々に結果が出てくるだろうとテレビ朝日側では判断しておりますし、私もそう思います。追々、先生方にはそういう新しい番組を見て頂いて、貴重なご意見を頂きたいと思っております。それでは本日もよろしくお願い致します。
升谷事務局長
それでは議事の方へ入らせて頂きます。委員長、お願いします。
増子委員長
それでは11月の番組編成からお願いします。
河邊業務局長
それでは11月の番組についてご説明致します。レギュラー番組については先月ご説明した通りで変更はございませんので、単発番組についてご説明致します。
11/1(水)19:00~20:48「プロ野球東西オールスター」、東京ドームから中継でお送りします。
11/3(金)14:00~15:20「広島ホームテレビ開局30周年記念特別番組 環境探検!緑の国ドイツは今…」。出演は倉本聡、竹下景子、ナレーションは西田ひかる。倉本聡さんが議長を務めます自然文化創造会議と日本ユネスコ協会が主催した、環境教育コンクールで大賞に選ばれた小中学生の子どもたちと9人の先生たちが、環境先進国ドイツで環境教育の現場を体験するという内容です。
11/4(土)21:00~22:51「朝日放送創立50周年スペシャル たけし・所のサイエンスアドベンチャー遥かなる人類への旅」、ナビゲーターはビートたけし、所ジョージ。二夜連続でビートたけしが科学と人類史の謎と真実に迫る。人類発祥の地といわれるアフリカのグレートリフトバレーを訪れ、荒涼とした広大なサバンナの風景に絶句しながら、人類の起源のミステリーを興味深く探っていくという内容です。
11/5(日)8:00~11:40、12:00~13:40「第32回全日本大学駅伝対校選手権大会」、恒例の大学日本一を決定する大会。正月の「箱根駅伝」と並ぶ駅伝大会の最高峰レース。各地区の代表が参加して、名古屋・熱田神宮西門前~伊勢神宮内宇治橋前の8区間106.8kmを競う。21:00~22:54「朝日放送創立50周年スペシャル たけし・所のサイエンスアドベンチャー遥かなる人類への旅」、第二夜目です。
11/5(日)~11/19(日)11月場所が始まりますので「大相撲ダイジェスト」が編成されます。月~木、土日は23時台、金曜は24時台、30分ベルト編成を致します。
11/11(土)、12(日)「伊藤園レディースゴルフ」の模様を中継致します。
11/19(日)12:00~14:55「第22回東京国際女子マラソン」、これも恒例のレースです。国立霞ヶ丘競技場~大森海岸交番折り返しのコースで競います。
11/23(木)10:00~10:55「ぼくらは環境探検隊ワタシたちだって気になるんだもん!」、系列のKHB制作です。東北各地で環境問題に取り組んでいる子どもたちを「環境探検隊」として、その活動を紹介する。宮城からは「蕪栗沼」の観察を行いながら、沼に生息する動植物にとって何が大切かを考えている子どもたちの活動を取り上げる。岩手からは、葛根田地熱発電所を紹介し、エネルギー問題について考える。15:20~15:50「増田寛也知事のいわて出前授業~2010年のIWATEを知る9つの方法~」、IAT制作です。増田寛也岩手県知事が、県の総合計画や新しい岩手づくりについて、9つのキーワードを基に中学生たちに語る、名付けて「いわて出前授業」が県内四カ所の学校で行われます。今回は9月21日に衣川中学校で行われた第一回の授業の様子を紹介します。
11/25(土)21:00~22:51「第17回サントリーミステリー大賞スペシャル 午後3時のルースター(仮題)」。毎年、朝日放送がミステリー作家の登竜門として「第17回サントリーミステリー大賞」を公募しておりまして、その大賞受賞作を映像化したものです。四年前に消息を絶った父親を探すためにタイへ向かった少年(生田斗真)と、彼に付き添うことになった旅行代理店の経営者(高橋克典)が現地の暗黒街で組織抗争に巻き込まれ、やがて、意外な真実にたどりつく、という内容です。
11/26(日)12:00~14:30「全日本大学女子駅伝対校選手権大会」、大学の女子日本一を争う唯一の大会。大阪から中継でお送りします。14:30~15:55「サンデープレゼント ガン戦争PART17」、日本人の死因の四分の一を占めるといわれる「ガン」との新しい闘い方を紹介すると共に、最新のガン治療をめぐる現状と課題について考えるという内容です。
簡単ですが、11月につきましては以上です。
増子委員長
10月の番組編成について、何かご質問・ご意見等ございますか。なければ番組の合評に入りたいと思います。それでは宮野委員からお願いします。
宮野委員
「タイムショック21」はとても懐かしいし、期待をしていました。
やはり田宮次郎のイメージが強い番組ですので、鹿賀丈史さんに期待をして見ました。素人の回答者たちは真剣で良かったのですが、その真剣さと、司会の中山秀征と新山千春の漫才のような掛け合いがアンバランスで、ちょっと期待はずれの感を持ちました。
また、鹿賀丈史さんが“イメージキャラクター”という役割で登場するのですが、立場がいまいち明確ではないし、登場場面も少ないと思います。
また、番組最後のコーナー「時の番人の部屋」の中で出題されるクイズは解り辛いと思います。女の子がはっきりと物を言わないせいもあると思いますが。私はクイズ番組が好きなのでいいのですが、少し考えないと、評判が上がらないと思います。
個人的には鹿賀丈史がもっと全面に出たほうがいいと思います。若い人たちに聞きますと、前の「タイムショック」のイメージが無いので、新鮮に受け取ったようではありますが、どこを焦点にして番組を見たらいいのかが解らなかったようです。
「IATスーパーJチャンネル」は以前も合評番組になりましたが、この時間帯のニュースは座ってじっくりと見るのではなくて、家事などをしながら見るので、耳障りのいい番組を選ぶと思います。どこの局もそういう意味で声の良いキャスターを選んでいるのかなと思いますが、IATの場合は女性の声のトーンが低くて聞き易いですね。
内容に関しては、以前に在来線の駅の紹介をしていましたが、地元の人にとっては本当に身近で楽しいと思います。私が見た回では石鳥谷町を紹介していましたが、知っているようで知らない所を紹介しているのは面白く見られると思います。またJチャンの一番のみどころは天気予報だと思っております。また、三橋アナウンサーの声も聞き慣れてきましたし、話し方も上手になってきましたね。そういう意味でも番組を長い目で見てあげたいと思うのは内輪の人間の考え方でしょうか。今回はそんな感じで見ました。以上です。
増子委員長
有難うございました。では松本委員お願い致します。
松本委員
「タイムショック21」はがっかりして見ました。以前の「タイムショック」を子ども心に面白い番組だと思って噛りついて見た世代ですので、期待感は大きかったのですが、がっかりしたというのが正直な感想です。ファミリーで出場する回答者や二人のサブ司会がいることで、アットホームな雰囲気は十分伝わってきますが、そのことと、ファーストステージ、セカンドステージと進みますがその内容が余りにも盛り沢山すぎて、待ちに待ったファイナルタイムショックの時の回答台に上がる回答者の緊張感だとか、時間が迫ってくる時のドキドキハラハラ、手に汗握るといった肝心なところの持ち味を薄くして削いでしまったかなと思います。
「タイムイズマネー」の言葉に代表されるような緊張感、集中力を全面に出したらどうなのかしらと思いながら見ました。せっかく立派な回答台があるのだから、一千万円の賞金がたとえ百万円になったとしても、一人だけではなくて何人か登場する機会があったらいいと思います。
「IATスーパーJチャンネル」は、北東北のその日のニュースが同日放送で見られるのは大変魅力的です。他局でも、東北各局の話題を取り上げることは今までもありましたが、同日放送という訳にはいかなかったようですし、せいぜい流しても1本くらいですから、秋田・青森の情報が同日にニュースとして見られるというのは大きな特徴であるし、魅力的だと思います。
増子委員長
ありがとうございます。では照井副委員長、お願いします。
照井副委員長
「タイムショック21」は、懐かしい思いで見させて頂きました。以前は個人対抗だったと思いますが、グループ対抗になって、博学な回答者が一人いても、団体戦ですから決勝に行くのは運もあるしなかなか難しいよ、というのがミソなのかなと思って見ました。賞金額が全問正解で一千万円という謳い文句になっていますが、他の番組と比べて賞金額が高いのかなと思います。金額で釣っているのかなという感じもします。以上です。
斎藤委員
「タイムショック21」は大変面白く見ました。考えてみますとあれは団体戦なんですね。ですから緊張感が薄いとは思いましたが、今の有り方はこれでいいんだなと思いました。画面はCGが多用されていて面白いと思います。若者にとっては当然のことだし、そうでなくてはついて行けないし。
ただ、鹿賀丈史らのコスチュームやセットが凄いなと、随分お金がかかっているなと思いました。デラックスではあるけれども、緊迫感だとか手に汗握る面白さが、一千万円のクイズ番組にしては、無いと思います。クイズが進むルールが複雑で私にはまだ飲み込めておりません。それから団体戦で結局は勝ち残った組からファイナルに進めるのは一人だというのは面白いです。
しかし、田宮次郎の時代から見ると随分と様変わりをしたなと思います。これが時代性だと思いますが、今のままだと飽きられるのが早いと思います。緊張感が薄いからです。勿論これから企画も変わっていくとは思いますが。一千万円を、誰が、いつ、本当に獲れるのかなという思いでは見ております。
「IATスーパーJチャンネル」はアナウンサーには申し分ないし、何よりもこちらの局アナの魅力は新鮮さだと思いますし、いいなと思います。他の局でも新人を出して新鮮さを出そうとしたりしますが、IATのアナウンサーはキャラクターがいいと思います。それだけに何か遠慮しているのか、引っ込み思案なところが何となくあるような気がしました。内容に関しては、栃の花関の取り上げ方や、岩手山のマツタケなどについて、企画力を生かしてもっと私達が知りたいことを取り上げてほしいと思います。以上です。
及川委員
前回は欠席をしまして、送られてきた議事録を読みました。蓮見社長の挨拶を読みまして、御社が開局5周年に突入したことと、その時期に「IATスーパーJチャンネル」の枠が拡大して報道と情報のテレビ朝日、それと地元密着という姿勢を更に強めると受け止めました。また激しい競争下での視聴率の獲得という点では、エンターテイメント系の強化から逃れることは出来ないなど、全体として改編などをして取り組もうとしているという姿勢を感じて大変感銘しました。それでこの2番組が合評番組になったのかなと思いました。
「タイムショック21」は23日の放送を見ました。昔と違った仕組みになっていて興味深く見ました。ビジュアルタイムショックは映像がシャープでCGを多用して意外性もあって、大変面白かったです。データタイムショックは、設問を改善した方がいいと思いました。“一千万円あったら何を買うか”と“百円ショップで何が売れるか”という設問では、設問自体に有利不利があると思います。ファイナルタイムショックは代表一人によるチャレンジですが、そこにたどり着くプロセスは楽しかったのですが、ファイナル自体はあっけなかった感じがしました。回答者だけではなく、視聴者もテレビの前で参加して答えているんですね。回答者は当たらなかったが自分は解るという面白さ、快感があります。そういった意味で若い人から年配までかなり幅広い層を獲得できる知的エンターテイメント番組だと思います。スリルがあって映像的にも大変面白いし、かつての名物番組を再び良い番組に育てて欲しいと思います。番組宣伝のポスターをよく目にしますし、この先特集番組として著名人を呼んだりすると思いますが、もっと宣伝を強めていく必要があると思います。今回は日本シリーズと重なったせいもあってか、視聴率は悪かったようですが、この先、かなりの視聴率を獲得する番組に育つと思います。
「IATスーパーJチャンネル」は枠が拡大したばかりの10月2日は、肩に力が入りすぎたのか、かなり盛り沢山だったと思います。顕著に表れたのは、アナウンサーがニュースの内容を始めに一言コメントしてから内容を喋りますが、そのつながりが良くなかった点です。最近は改善されてきてコメントとニュース内容が上手くつながるようになってきたと感じます。
また3日は、前日の盛り沢山の内容が解消されてゆったりと見られた気がします。10月2日は、山田町の介護保険の免除問題の取り上げ方や、防災ヘリ「ひめかみ」の取り上げ方には、共通して住民密着という報道の姿勢が見られて感動した次第です。
また10月6日の活金情報局は期待して見たのですが、中継もニュースも盛り沢山すぎて突っ込み不足だったような気がします。石鳥谷町からの、中継先とスタジオとのやりとりがあってそれはそれで楽しいのですが、何か慌しくて、きき酒の実演をしたのにその結果はない、実行委員長の談話は短すぎる、喰い足りないというか詰め込みすぎの感じがしました。ご承知とは思いますが、沢山伝えたいという思いがあるのは解りますが、視聴者側のことを考えながらやるべきではないか、と思います。
荻野委員
最近、日本のテレビからは何故かクイズ番組が減ってきましたので、「タイムショック21」は久々にクイズ番組を見るぞ、という感じで見た番組です。視聴者参加のクイズ番組はもっとあってもいい番組のひとつだというのが私の最初の印象です。総じて感想を申しますと、ファイナルタイムショックがあの番組の目玉だと思いますので、私はもっとそれが見たかったです。最後にやっと見られたという感じで、私としてはもっとあれを乱発して欲しかったです。クイズのメリットは射幸心を煽ることだと思いますので、一千万円を射止めて感激するところを、もっと出したらいいと思います。初回は一千万円を獲得するかと思いましたが四百万円でしたね。それでも凄いとは思いますが、出す時はドンと出したほうがいいと思います。団体戦用の設問も結構工夫していると思いますし、データタイムショックも設問としては非常に面白いと思います。初回・2回目の視聴率は関係なく、息長くやって欲しい番組だと思いました。私個人としてはいい印象の番組で、応援したい番組でした。
「IATスーパーJチャンネル」は時間帯が合わずに、残念ながら殆ど見ていません。かつて見た印象で言いますと、他局と比べても取り上げ方が非常に真面目だということです。地方発信の番組ですから、もう少しコミカルにしてもいいと思います。他局ですが「平徳商店」のようにアナウンサーにスター性を持たせて、番組の視聴率を上げることも、一つのテクニックとしてあるんだなという感じがしました。以上です。
植本委員
「タイムショック21」は集中力と緊張感があって凄く面白いクイズ番組だなと思いました。共感を持てる感覚がテレビにもやっと付いてきた、と言いますのはゲームセンターのクイズゲームで自分でシュミレーションをやっている感覚と似ています。参加チームの個性もすぐ解るし、映像の展開も早いし、ファーストステージ、セカンドステージと進んでいくのもゲームと似ていますし、達成感も得られます。答えも字幕で出ますから知識も入ってきますし、短時間で集中力と緊張感が得られて、とても楽しかったです。賞金についてはもっと高額でもいいと思いました。一千万円獲得してもチーム人数で割ると二百万ですし、もっと高いほうが見ている側も楽しいと思います。初回は四百万円、二回目は五十万円でしたので、残金を課金していったら見ている側も「次は三千万円の回だ!」とか思って楽しめると思います。設問については、ゲーム機でも設問は選べますので、設問を選ぶ公平性がこの番組にもあったほうがいいと思います。テンポが良くてゲーム的で、集中力を使って見終わった後に達成感があって気持ちがいいのですが、コマーシャルすら煩わしく感じてしまう感覚がありました。
「IATスーパーJチャンネル」は時間的にゆっくりと見ることは出来ませんが、表面的に見た限りですが、非常に好感が持てるという印象を持っています。若いキャスターが中心でいつも元気が良いことと、地元に積極的に接しようという姿勢が伝わってくるので、個人的にはとても好きなニュース番組の一つです。但し、他局と比較するとニュースとしては安心感というか信頼感がちょっと薄いです。他局の場合は顔が知れたベテランのキャスターが出ている場合が多いですから、そういった意味では仕方がない部分なのかなと思います。それだけにもっと頑張って欲しいと思います。
増子委員長
ありがとうございました。私からも一言。いつも委員の皆さんの意見を聞いていますと、私がいちばん遅れているというか古いというか化石化しているなという感じを受けますが、私は以前にやっていた「タイムショック」は全く記憶になくて、今回初めて番組を見ました。「タイムショック21」から、一千万円という賞金と毳々しいコスチュームとおどろおどろしい仕掛けを除くと何が残るのかと考えてみました。つまり結論からいうと、私のような化石人間が見るとあまり面白くない。何故面白くないのかと考えてみると、条件反射のように回答していくのでテンポが速すぎて、自分がゲームに参加出来ないからです。これが化石が化石たる所以なのでしょうが。それでは全てのクイズ番組がそうなのかというと、日曜の「アタック25」だとかNHKの「日本人の質問」などは結構楽しんで見ています。私のような意見は少数派でピンボケかも知れませんが、正直申し上げてそうでありました。私より年配の及川委員が非常に面白いと言ったことに衝撃を受けましたので、あえて正直な感想を述べさせて頂きました。
「IATスーパーJチャンネル」は活金情報局の発明展の中継を見ました。水野さんはアナウンサーとして非常に優秀だと思いますが、発明展の中継で隣にいたインタビューされる相手の女性が最後に「○月○日までやっています」だけでは出番が少なすぎて可哀想だと思いました。もう少し出番を作ってあげても良かったと思います。それから、冬支度の話題を見ましたが、私は皆さんの冬支度に興味があったのでじっくりと見ようと思ったのですが、最後にアンケートで終わってしまって、何だか解りませんでした。映像で取り上げてもらえたら、どんなつまらないアイデアでも結構面白かったと思います。ということです。
桑折専務
増子委員長は以前の「タイムショック」をご存知ないとおっしゃっておりましたが、当時、忙しく働いていたでしょうから見る時間がなかったんでしょうね。当時の「タイムショック」を見たか見ないかでは、「タイムショック21」の印象もだいぶ違うと思います。
増子委員長
それに、ゲームをしたことが無いので“ゲーム感覚”というのが解りませんね。ゲーム感覚があって見ると、また違ってくると思います。
桑折専務
照井副委員長は、賞金が高すぎるというご意見でしたが、緊迫感や内容の割には高いということですか。
照井副委員長
他局でも賞金を出す番組は沢山ありますよね。「筋肉番付」のような野球やサッカーの的当てで100万円とか。その金額設定と比べると高いような気がします。
蓮見社長
以前の「タイムショック」は賞金がいくらだったか覚えてますか。
河邊業務局長
1問正解で10万円、全問正解で100万円でした。
蓮見社長
すると「タイムショック21」は当時の10倍の賞金になった訳ですね。ですが、当時は個人戦で一人百万円の賞金、今は一千万円の賞金ですが五人の団体戦ですから一人二百万円と考えると、決して高すぎるとは思えないのですが。
斎藤委員
宝くじでは、3億円の宝くじと一千万円を30人にという宝くじでは売れ行きが違うそうですね。3億円のほうがよく売れるそうですね。ですから「タイムショック」もそういう面白さだと思います。賞金は一千万円と高額ですが、なかなか獲得できないと思います。反面、単発番組にあります“サントリーミステリー大賞”も賞金が一千万円ですよね。2年も3年もかかって書き上げた小説と、僥倖にめぐりあっての一千万円とでは価値観が違うなとも思います。
話は違いますが、他局は自局で人気者を意識的に作り上げて、ニュースなどはしっかりと読めるアナを、と選り分けていますよね。そんなことをやってみてはどうかなと思います。
私はニュースをきっちりと読めるアナウンサーがいちばん素晴らしいと思います。先日、県の芸術祭のオープニングでIATの三橋アナと水野アナにボランティアで協力頂いて、石川啄木と宮沢賢治の朗読をして頂きました。盛岡には劇団がたくさんありますが、朗読を出来る人は一人もいません。やはり劇団の連中とは格段に違っていまして、流石だなと思いました。
及川委員
「IATスーパーJチャンネル」で大迫高校のハンググライダーを記者が体験をしてひどい目に遭っていましたね。体験学習の一つとしてとりあげた地方の高校の絵ですが、ああいった取材は宝庫に入っていくようなもので、継続的に取材をしてドキュメントにしていったらいいと思います。
単発のドキュメントを撮る宝庫のようなものだと思います。単なるニュースの取材という観点と同時に、いろいろな“宝”にぶつかるはずですから、それを以後大事に継続して追いながらまとめていくという、複眼的な取材の仕方が求められると思います。そういったところは留意してやっている訳でしょうね。
横舘報道局長
そうですね。テーマによってはあります。あとは人的問題です。
増子委員長
ほかにありませんか。
荻野委員
ドラマ「スタイル!」は漫画的に描かれていて面白いです。内容もサービスの基本をよく知っている方が脚本を書かれたようですね。クレーム処理の仕方であるとか、お客様の視点で品揃えをするだとか、これは典型的な教材番組で非常に着眼が面白いと思います。
増子委員長
私はコンビニの番組に興味がありますので是非見たいと思っているのですが。
河邊業務局長
コンビニの番組は土曜の18時58分からの「年中夢中!コンビニ宴ス」です。次回の合評番組にと考えておりました。
蓮見社長
女性の委員の方はだいたい何時頃、テレビをよく見ますか。
宮野委員
私は働いておりますので22時台からが落ち着いて見る時間ですね。主婦の方は17時頃から見ているらしいですね。他局ですが、17時からテレビ岩手の「ごきげんチャンネル」を見て、その流れでニュースも見るようです。ですからJチャンネルもその前にやっている番組が良ければその流れで見ると思います。その程度の選択肢なんだと思います。
桑折専務
ですが、その差が大きいんですよね。
及川委員
テレビ朝日は17時から全国ニュースをやっていますし、その時間はどのチャンネルもニュースをやっていませんから、私は17時からIATを見ていますが。
蓮見社長
男性は17時からのニュースを見ますが、多分、女性はそうではないということですよね。その辺でやはり差が付くのかなと思います。23時台の番組は見ますか。
及川委員
23時台は私は寝ていますので見ません。
荻野委員
23時台の番組は結構見ています。「おネプ!」はよく見ます。
植本委員
私も結構見るほうだと思います。
蓮見社長
テレビ朝日系列の23時台の番組の評判は良いので、この時間帯の新番組がいろいろありますが、次回はこの辺りの番組の感想を皆さんに聞いてみたいと思っております。
増子委員長
一般の視聴者は新聞のテレビ欄を見て、だいたいどの番組を見るかを決めているのでしょうか。
蓮見社長
新聞はテレビ欄から見る人が多いそうですね。若い人は新聞ではなくて、テレビガイドなどの雑誌を見ていますから、どんな番組があるのかだいたい頭に入っていますね。ですから、先ほどおっしゃっていたように「タイムショック21」のテレビでのPRはもっと必要かも知れないですね。確かに昔は30分で最後の場面だけで番組をやっていましたから、非常にテンポが早くて、緊張感もあったしスリルもありました。今は55分ですから、あの場面だけでは番組が持たないと制作者は思って、一次予選、二次予選と足したことで最後の場面がちょっと弱い構成になってしまったのかも知れません。上手く構成をして昔の「タイムショック」式でやったほうがという気もします。追々、制作者も考えていくとは思います。テレビ朝日が言う知的エンターテイメントの部類に入るかは分かりませんが、そういった傾向の番組だとは思っております。暫くは見て頂きたいと思っておりますので、よろしくお願い致します。
増子委員長
それでは、次回の日程についてお願いします。
升谷事務局長
次回は11月29日(水)です。合評番組は、土曜18時58分スタートの「年中夢中!コンビニ宴ス」です。また先ほど蓮見社長より話しがありました23時台の番組をご覧頂ける方はどの番組でも結構ですので感想を聞かせて頂けたらと思います。よろしくお願いします。
増子委員長
ありがとうございました。それでは本日の審議会を終わります。
7.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置
特になし
8.審議機関の答申または意見の概要の公表
10/26 付 朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。
系列各局に議事録を送付。
本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。
インターネットホームページに掲載。
9.その他の参考事項
特になし
10.配布資料
◎ 11月度単発番組編成予定表
速報
岩手朝日テレビの第42回放送番組審議会(委員長・増子義孝県立大学教授)は、10月25日盛岡市盛岡駅西通2丁目の同本社で開かれた。
本社側から11月の単発番組編成について説明があり、引き続いて課題の2番組について審議した。
新番組「タイムショック21」(毎週月夜8時~)は
- 「視聴者参加型の知的エンターテーメントで、スリルがあって面白い、良質番組として育って欲しい」
- 「進行後の若手2人の役割が軽く散漫な感じ、鹿賀丈史の役割が弱い。かつての『タイムショック』のテンポのような緊張感に欠けている」
「IATスーパーJチャンネル」(毎週月~木曜夕方6時19分~金曜は活金情報局)は、
- 「メニューが盛沢山で忙しい。コーナー“記者の目”では山田町の介護保険の問題を採りあげていて、報道する側の視点が明確に示されていた。評価出来る。」
などの意見が出された。